MRさん

現役の製薬企業のMRが「MRの仕事内容・転職・スキルアップ・副業」について気が向いたときに書きます。

製薬会社MRの仕事内容~1日の流れ~

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MR=「medical representative」(医薬情報担当者)

製薬会社の営業マン「MR」はどのような仕事をしているのかMR歴10年目の私が1日の流れなど具体的な経験を基に解説をします。

医薬品の適正使用のため、医療従事者を訪問することなどにより、医薬品の品質、有効性、安全性などに関する情報の提供、収集、伝達を主な業務として行う者 wikipediaより

 

製薬企業におけるMRの役割

自社医薬品が正しく使用されるよう、医師、薬剤師の先生を訪問し、情報提供をする仕事です。また、薬剤による副作用の情報収集&フィードバックも重要な仕事です。

しかし、実際には、医薬品の適正使用のための情報提供を行う、ということは大前提ですが、同時に、会社の売り上げを伸ばす営業マンとしての役割も兼ねています。

かつては、プロパーpropagandist」(宣伝者)と呼ばれ、営業マンとしての意味合いが強かった時代がありましたが、現在では、医薬品の価格・流通には関わることが出来なくなったため、大きく仕事内容は変化しています。

業界内のルールが厳しくなり、営業がしにくい環境になってきていることは間違いありませんが、そうした時代の変化の中でも、現在全国で約6万人のMRがいるとされています。

出社から帰宅まで

多くのMRは「みなし労働制」で働いているため、何時から何時までが仕事という概念がありません。

事務職はだいたい「9時~18時」などの定時制ですが、みなし労働は「1日約9時間」として自らの裁量で労働時間を割り振るということが特徴です。

なので、9時間働いていようが、15時間働いていようが給与は同じです。

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記事を書いた2019年6月19日の仕事

7時30分:起床

8時30分:自宅から代理店へ

9時00分:代理店到着

10時00分:会社到着

*説明会準備

*講演会の清算

*日報入力

*先生からのメール対応

11時15分:出社

11時45分:開業医1軒目(手紙のみ)

11時55分:開業医2軒目(臨時休業)クソッ…

12時15分:開業医3軒目(製品紹介)

12時40分:開業医4軒目(製品紹介⇒説明会取得)

13時15分:内勤(メチャクチャ対応多い)

14時30分:昼飯(スーパーの惣菜、そして昼寝)

15時30分:起きる

16時00分:病院1軒目(1時間立ちんぼ)

17時30分:病院2軒目(説明会)

18時00分:帰宅(笑)

 

これを見て大変と思うかどうかはその人の普段の仕事次第でしょうが、私的にはかなり楽な方です。20時くらいまでは開業医を訪問出来ますしね。

忙しい日だと、7時30分に代理店~講演会23時まで仕事というようなこともあります。

逆に、サボろうと思えばいくらでもサボれますので、極端な話だと1日中家に居てもバレません。まぁ、こういう人はだいたい僻地に吹っ飛ばされますが…

あと、土曜日の講演会に出ないといけないこともあります。製薬会社によって講演会の数は様々ですので、そこは就職前には事前に知っておきたいポイントです。

担当はどのように持つのか

担当の持ち方は大きく分けると4つあります。

  1. 病院メイン
  2. 開業医メイン
  3. エリア制
  4. 製品・領域専門

大手メーカーだとMRの人数も多いので、それぞれを細かく分けている場合が多いですが、中小の人数が少ないところだとエリア制を採用しているところがほとんどです。

最近では、疾患領域ごとに部隊を作っているメーカーも多くなってきています。

 

どれが向いているのかは人それぞれですし、何年かやっていると適材適所に配属されていくハズなので自分の特徴も分かってきます。

求められるスキル(開業医メイン)

開業医をメインで担当する人に不可欠なことはコミュニケーション能力です。

病院と違って、1対1で比較的時間に余裕を持って会話が出来ますので、気の利いた話が出来る人は、会話の時間が増え、製品をPRするチャンスも増えます。

薬剤の知識は当然ですが、政治、経済、スポーツ、芸能など幅広い分野の会話が出来る知識があることが望ましいです。

*このあたりは別の記事で詳しく書いていきます。

また、移動も大変なので運転スキルも意外と必要です。

求められるスキル(病院メイン)

病院をメインで担当する人は計画力が重要です。

もちろん病院担当でも先生と世間話をすることもありますし、コミュニケーション能力も必要です。しかし、基本的には短時間の面会の繰り返しになるのが病院の情報提供活動です。短時間でもインパクトある紹介が重要です。

開業医と違うのは薬剤採用までの過程があるということです。

ただ闇雲に宣伝をして回っても採用されなければ誰も処方しませんし、実績も伸びません。

採用申請、実績拡大のために、いつ・どの科のどの先生に情報提供をするのかを計画性をもって活動していかなくてはいけません。

また、講演会で演者・座長を依頼する相手も、だいたい病院の先生ですので、そういった場面でも計画的に仕事をしないと失敗してしまいます。

説明会

説明会もMRが避けて通れない重要な活動です。

頻度はメーカー・製品によって様々ですが、だいたい月に2回以上はあるのではないでしょうか?

使うもの

⇒【PC・プロジェクター・芳名録・弁当・資料・ポインター】

*最近は弁当の単価を下げているメーカーが多いですね。

昔は1個2~3000円くらいで用意していましたが、2000円、1500円と、だんだんと相場が下がっています。可能な範囲内で、より良い弁当を用意することもMRの腕の見せ所です。

*プレゼンテーションのコツについても別の記事で書きます。

講演会

地域の先生を一か所に集めて、自社医薬品に関連する講演をしてもらうものです。

演者・座長の選定が非常に重要です。むしろこれが全てと言えます。

講演会は非常に効率よく情報提供を出来る手段ですが、それなりにお金も掛かります。

費用対効果を想定して十分な準備をしましょう。

講演会は訪問のネタになりますので、講演会前後はそれを最大限利用して活動しましょう。

代理店との関わり

MRは医薬品の情報提供をしますが、価格・販売にはノータッチです。

というのも、代理店MSがその役割をしてくれるからです。

MS=「maketing specialist」(医薬品卸販売担当者)

MRとの一番の違いは、直接、医療機関との価格・販売に関わることが出来る点です。

医薬品知識については「MR=狭く深く・MS=広く浅く」という感じだと思います。

ありとあらゆる医薬品を取り扱います。

 

そのMSさんとの関わりですが、朝訪問して計画のすり合わせをし、宣伝の依頼もします。その他、朝礼を取って説明もしますし、夕方に訪問することもあります。

 

MSが味方になってくれると、様々な情報が入手できます。

MRよりも得意先に行く頻度が高く、担当歴も長い人が多いです。

代理店も4大卸(メディセオ・スズケン・アルフレッサ・東邦薬品)をはじめとする卸間での競争に勝つためにMRと協力をします。お互いが売れるとWin‐Winの関係になるわけです。

ですので、MRもMSも優秀な人と組みたいと考えています。

特に、競合メーカーが多い製品や、併売品を取り扱っていると代理店MSとの共闘なしでは勝ち上がっていけませんので非常に重要になります。

何と言っても患者さんのため

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MRの仕事はいろいろな人と関わり、内勤、外勤、プレゼンなどやることが非常に多いです。私は転職を一度していますが、仕事内容はほとんど一緒です。変わったのは製品と担当の範囲だけです。他メーカーのMRとも接点が多いので話をしますが、だいたいどのメーカーもやってること・やれることは同じです。

 

特殊な仕事でストレスが貯まることも多いですが、何と言っても患者さんを助けるために貢献が出来ているとしたときにはやりがいを感じます製品によって違うとは思いますが…

以上、製薬会社MRの仕事についての記事でした。